今回はこのような、円グラフのように図形が消えたり現れたりするスクリプト
「扇クリッピング」の使い方や応用方法を解説していきます!
扇クリッピングの導入
この記事で解説する扇クリッピングは、rikky氏が公開している「扇クリッピングR」を使用しています。
ダウンロード

こちらの、アマゾンっぽいサイトの扇クリッピングRのページから、「今すぐ買う(ダウンロード)」を押してください。
※なんかものすごい値段になっていますが、今なら(常時)100%OFFみたいです(笑)

このページに来たら、赤枠のdownloadを押します。
インストール

AviUtlフォルダ内のscriptフォルダに「クリッピング(名前は自由)」フォルダを作成しましょう。
スクリプトが増えた時に管理しやすくなります。
作成したフォルダに、ダウンロードしたzipファイルに入っている画像右側の3つのファイルを移します。

図形オブジェクトにアニメーション効果を追加し、メニューの中に「扇クリッピングR」があれば導入成功です。
扇クリッピングRの使い方
扇クリッピングRは上記でも説明したように、
① タイムラインに画像オブジェクトや図形オブジェクトを追加
② オブジェクトの設定ダイアログ右上にある「+」をクリック
③ アニメーション効果を選択
④ メニューから扇クリッピングRを選択
この手順で使用できるようになります!
基準角

基準角は扇クリッピングの始点が何度の位置にあるかを指定します。
デフォルトでは90で0時の方向が切れ目で、角度を小さくすると左に、大きくすると右に切れ目の位置が回っていきます。
拡張角

拡張角では図形を切り抜く(クリッピング)角度の指定をします。
0でクリッピング無し。
数字を大きくすると時計回りにクリッピングする幅が広がっていき、360で全部消えます。
X,Y

X・Yでクリッピングの中心位置をずらすことができます。
Xで横方向に、Yで縦方向に中心を変更できます。
タイプ変更
通常では拡張角を大きくすると基準角から時計回りにクリッピングしていきますが、設定ダイアログ右下の「タイプ変更」に✓を入れると基準角から左右両方にクリッピングが広がっていくように変更されます。
設定

透明度グループ

ぼかしグループ

発光グループ
「設定」ボタンを押すと画像のような「パラメータ設定」が出てきます。
パラメータの中でも干渉する設定、しない設定があるため、この記事では便宜上「透明度グループ」「ぼかしグループ」「発光グループ」の3つに分けて説明します。
透明度グループ

扇クリッピングRでの透明度は、”表示されている部分”ではなく”クリッピングされた部分”の透明度を変更できます。
初期値は100で完全に消えていますが、透明度の数値を小さくするとクリッピングされている部分の色が変わります。

透明度を下げた状態でエッジ抽出に✓を入れると、クリッピング部分の縁を表示します。
しきい値を大きくするとエッジとして表示される範囲が狭くなります。

「単色化」に✓を入れて色を変更することで、クリッピング部分の色を変えることができます。
また色の強さや輝度の保持を変更することで、背景色と干渉したりする影響で色合いが変化します。
ぼかしグループ

ぼかしに✓を入れるとクリッピング部分の外周に「ぼかし」を追加します。
範囲が大きいほどぼかされる領域が広がります。

縦横比を変更すると、ぼかしの縦横の影響幅が変化します。
数字を多きくすると縦方向の影響が小さくなり、横方向の影響が大きくなります。
逆もまた然りとなります。
発光グループ

「発光」に✓を入れて下の「しきい値」を小さくした上で色を変更すると、クリッピング部分の色が発光色に変化します。
また「強さ」を変更すると発光が色に与える強さが変化します。
※画像ではぼかしに発光をつけていますが、ぼかしをつけなくても反映されます。

拡散および拡散速度は、発光したクリッピング部分の光の広がり方を指定できます。
拡散を大きくするとクリッピング部分からはみ出す光が大きくなり、拡散速度は光の強さに影響します。
リングクリッピングおよびリピートクリッピング
リングクリッピングについては、扇クリッピングをつけた図形(円)のライン幅を狭くすることで作ることができます。
リピートクリッピングは
① リングクリッピングをいくつか重ねる
② 色分けをする
③ クリッピングのタイムングをずらす
この手順で作ることができます。
使用例
モーショングラフィックスでよく見る複数のリングの変形も、扇クリッピングで適当に動きをつけたものを重ねると、簡単にこのように作ることができるので、是非試してみてください!

以上で”扇クリッピングの使い方”は終了です!
お疲れさまでした。良き編集ライフを!
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