AviUtl基本機能のシャドー。
文字や図形をアレンジするのに便利ですが、実際に使ってみるとこれだけでは物足りないと感じるでしょう。
今回は基本のシャドーの使い方に加えて、長い影を追加するフラットシャドー、凹んでいるように見せる内側シャドーの使い方を解説します。
シャドー(基本効果)
まずは基本効果のシャドーについてです。

設定ダイアログの右上「+」を押して、メニューからシャドーを選択肢ます。

この効果では、
- 影の位置(X/Y)
- 濃さ
- 拡散(ぼかし)
- 影の色
以上の項目を設定できます。
基本的な効果なので、実際に触って確かめてみましょう。
影を別のオブジェクトで描画
「 影を別のオブジェクトで描画 」に✓を入れると、オブジェクトを回転させた場合などで影の動きが独立します。
この場合では✓を入れたほうがより影らしさがありますね。
フラットシャドー
次は影を長く伸ばすフラットシャドー(スクリプト)について紹介します。

インストール
フラットシャドーはAodaruma氏作のシャドースクリプトです。
使用するには「rikkymodule&memory」というプラグインと「FlatShadow」のスクリプトをインストールする必要があります。
関連 スクリプトの追加方法
rikkymodule&memory

rikkymodule&memoryはこちらのページに移動し、右側にある「今すぐ買う(ダウンロード)」を選択します。
※お金はかからないので安心してください

ダウンロードすると、フォルダの中身がこの様になっています。

「rikky_memory.auf」と「rikky_module.dll」の2つのファイルをAviUtlの「exedit.auf」がある階層に移してください。
FlatShadow
次にスクリプトのフラットシャドーをインストールします。

こちらのページから先程と同様に「今すぐ買う(ダウンロード)」をクリックすると

こちらのツイートに移動します。このGoogleドライブのリンクを押すと、

このように「FlatShadow.anm」と「AviUtlLongShadow.dll」のファイルがあるので、両方ダウンロードします。

最後にAviUtlのスクリプトフォルダ(か、その下層フォルダ)にダウンロードした2つのファイルを移せば完了です。
使い方

設定ダイアログでアニメーション効果からFlatShadowを選択します。
- Length:影の長さを指定します。
- Angle :影の角度を指定します。
- AjustAlp:画像透明度を調整します。
- Alpha:アルファ値(不透明度)の指定をします。影の濃さと考えても良さそうです。
- Bidirectional:180度逆方向にも影を追加します。

- 影のみ:影を残してオブジェクトを非表示にします。
- color:影の色を決めます。
- グラデーション:影にグラデーションを付けます。

- GradColor:グラデーションの色を決めます。
※color → GradColorの順に影の色が変更します。 - 回転処理:シャドーの「影を別オブジェクトで描画」と同様に”回転”を変更したときの挙動を変更します。
- 拡張:上下左右の領域拡張に関する設定です。グラデーションの幅の変更にも使えます。
内側シャドー

内側シャドーはYuHima氏作のシャドースクリプトです。
効果は画像のように、オブジェクト内側に影を追加して凹んで見えるようにします。
インストール

アマゾンっぽいサイトから内側シャドーの「今すぐ買う(ダウンロード)」を押します。※お金はかかりません



リンク先のGoogleドライブから、「内側シャドー」→「v1.1」→「内側シャドー.anm」を選択してダウンロードします。

スクリプトフォルダにダウンロードした「内側シャドー.anm」を移せばインストール完了です。
使い方

設定ダイアログのアニメーション効果から「内側シャドー」を追加するとこのような表示が追加されます。
- X/Y:影の位置を変更します。※あまり動かしすぎないように注意
- 濃度:影の濃さを調節します。
- 拡散:影のぼかし具合を調節します。

- シャドー部分のみ表示:オブジェクトを非表示にして影のみを残します。

- 色:影の色を変更します。
- シャドー補正:影の濃い部分の範囲を補正サイズで指定した大きさに変更します。
応用
モーフィングとの組み合わせ例
モーフィング+シャドー
モーフィング+フラットシャドー
テキストやオブジェクトをシンプルに見た目を良くする方法としてシャドーはとても有用です。ぜひ様々なシャドーの使い方を試してみてください!
他にも様々なモーショングラフィックスを紹介しています。

以上で”3種のシャドーの解説”は終了です!
お疲れさまでした。良き編集ライフを!
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