今回はこのような図形や画像の縁に沿って線が移動するモーションとその関連の動きについて解説します。
輪郭追跡はモーションスクリプトの中でも頻繁に使われる動きで、使い勝手もいいのでぜひ使い方を理解して色々応用してみてください!
スクリプト-輪郭追跡のインストール
輪郭追跡スクリプトはティム氏の配布スクリプトです。

ダウンロードはスクリプト置き場の「DL」から行えます。リンク先のページで上の画像の矢印の部分をクリックしてください。

ダウンロードした「@輪郭追跡.anm」をscriptフォルダ(またはその下に作った個別フォルダ)に移すと使えるようになります。
今後スクリプトが増えてくると管理が大変になるので、scriptフォルダ下にわかり易い名前のフォルダを作ってその中に入れることをおすすめします。

図形オブジェクトを追加して、設定ダイアログから右上の「+」を押してアニメーション効果を追加。

アニメーションの選択に「輪郭追跡(表示)」と「輪郭追跡拡張機能」が出ていればOKです。
輪郭追跡(表示)の設定項目
描画度
表示する縁の長さを指定します。
数値はパーセントを表しているので100で全周が表示されます。
線幅

線幅で輪郭の太さを調節できます。
あくまで輪郭線の太さなので、図形のライン幅などとは干渉しません。
開始点
輪郭線の開始点をずらす設定です。直線移動等を設定すると輪郭線が動くようになります。
設定可能な範囲は0~100までです。
閾値

輪郭追跡に使うアルファの数値(透明度の値)を決める設定です。
数値が大きいほど、弱い透明度の部分まで塗りつぶします。
※閾値に関しては筆者も正確に理解できていないためご容赦ください。
輪郭追跡(表示)の追加設定


アニメーション効果の「設定」を押すと、「パラメータ設定」のメニューが開きます。
設定無し、逆回転、輪郭のみ、輪郭を下にをつけたそれぞれの効果はこのようになります。
基本に対して「逆回転」は左右反転、「輪郭のみ」は図形の非表示、「輪郭を下に」は文字通り輪郭線を図形より下側(背面側)に表示します。
図形変更
図形の種類から図形を変更することで円だけでなく四角形や三角形、星型に加え、追加した図形の輪郭線も作って動かすこともできます。
輪郭追跡拡張機能の設定項目

このアニメーション効果は、「輪郭追跡(表示)」と一緒に使わないと反映されないので注意してください。
輪郭追跡(表示)のアニメーション効果の下に輪郭追跡拡張機能のアニメーション効果を追加することで使えるようになります。
破線周期
「破線間隔」分の隙間を開けた上で破線を表示する長さを設定します。
破線間隔との違いは空白部分の長さは変化しません。
破線間隔
破線の表示する長さを設定します。
破線周期との違いは破線の周期は変化しません。
滑らかさ

滑らかさとは見たままの通り、角張った部分を丸くしていく設定です。
数値を大きくするほど円形に近づいていきます。
本体透明度

輪郭線を除いた図形の透明度を変更する設定です。
この設定を使用する場合は、輪郭追跡(表示)の「輪郭のみ」のチェックは外しておきましょう。
輪郭追跡拡張機能の追加設定
拡張機能の追加設定ではデフォルトでは円の線を四角や星型の線にしたり、先端に図形を追加するなど、輪郭線の線自体の形を変更できます。
実践
輪郭追跡を使ってモーションを1つ作りました。
※UndoFish様のトラックバー対応イージングスクリプト 2020版を使用しているので、導入されていない方はこちらをご覧ください↓
使用しているのは今回解説した輪郭追跡(表示)と輪郭追跡拡張機能、上記のイージング及び基本機能のみです。
ぜひ練習に真似して作ってみてください!

以上で”輪郭追跡スクリプトの解説”は終了です!
お疲れさまでした。良き編集ライフを!
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