この記事では各種オブジェクトにデフォルトで用意されている「オブジェクトの移動」10種の効果について解説します!
オブジェクトの移動とは?
オブジェクトの移動とは図形や画像、動画、エフェクトなどの位置やサイズ、透明度、音量などを動画が再生される時間に合わせて変化させる設定です。
オブジェクトの移動を使うと通常では静止画にしかならない図形も、この動画のように動かすことができるようになります。
移動の設定はデフォルトで、以下に紹介する10種類があります。
加えてプラグインを使用することで更に増やすことができます。
中間点が不要な移動設定
- 直線移動
- 加減速移動
- 移動量指定
- ランダム移動
- 反復移動
- 回転
中間点が必要な移動設定
- 曲線移動
- 瞬間移動
- 中間点無視
- 補間移動
オブジェクトの移動の使い方

オブジェクトの移動の設定は、設定ダイアログ赤枠のボタンのうち、設定したいものを押します。

このようなメニューが表示されるので、この中から使いたい設定をクリックしてください。
※”easing”はプラグインを追加すると使用できるようになります。解説は以下の記事で↓
始点と終点の設定

移動を選択すると、動かせなかったボタンの右側の数値を動かせるようになります。
ボタン左側の数値ではオブジェクトの開始時点での状態、
ボタン右側の数値ではオブジェクトの終了時点での状態を設定できます。

メインウィンドウでは始点・中間点・終点が□で表示され、この□を直接ドラッグで動かすこともできます。
中間点はタイムラインでオブジェクトを右クリックし、「中間点を追加」を選択すると追加できます。
オブジェクトの移動の種類
各移動の動き方と使い方を説明します。
直線移動
「直線移動」は名前の通りまっすぐ移動し、常に同じ速度で動きます。
透明度やサイズなどを直線移動させた場合は設定に従い同じ割合で変化していきます。
加減速移動
直線移動と似た動きをしますが、大きな違いは動きのはじめと終わりに「加速」と「減速」が入ることです。
直線移動は急に始まり急に終わるのでどうしても無機質な動きになりがちですが、加減速移動では速度が徐々に変化するためより自然な動きを作れます。

「加減速移動」を選択すると、メニューの下にある「加速」「減速」が選択できるようになります。
これらは✓を外すと直線移動と同じ動きになるので、加速/減速だけ適用してもう片方は使わない設定もできます。
曲線移動
直線移動では中間点で折れ曲がって移動しますが「曲線移動」は中間点を追加した時に弧を描いて移動する設定です。


曲線移動は中間点がないと直線移動と同じ動きになります。
瞬間移動

「瞬間移動」は中間点ごとに終点に指定した位置にオブジェクトが飛びます。
中間点無視
この動画には移動は直線移動、透明度は中間点無視を適用しています。
「中間点無視」を選択すると、名前の通り中間点を設定しても反映されなくなります。
移動量指定

「移動量指定」はオブジェクトの始点を決めた後に終点の代わりに1フレームあたりの移動量を設定します。(画像だとx=-600から1フレームあたり20右に移動します。)
動きは直線移動と変わらないため、あまり使いみちが有りませんが、ピッタリ指定した距離を動かしたい場合には便利かもしれません。
ランダム移動
「ランダム移動」は指定した始点~終点の間をランダムに移動します。透明度であれば明滅、サイズであれば拡大縮小を繰り返します。


ランダム移動を選択すると、メニューの下にある「設定」を変更できます。
設定をクリックすると「移動フレーム間隔」が設定できます。
これは何フレーム(1フレーム=動画の1コマ)ごとに動きを切り替えるかの指定で、数字が大きいほど切り替わる頻度がゆっくりになります。
反復移動
「反復移動」はランダム移動と似ていますが、設定した端から端までちゃんと動きます。
反復移動も「移動フレーム間隔」の設定ができ、何フレームで移動するかを設定できます。
補間移動
曲線移動は前後2点ずつ(計5点)の中間点の間を自然な曲線で繋ぐのに対し、「補間移動」は各点を曲線で繋ぎます。
前後の中間点へ影響を与えにくいので、曲線移動よりも使いやすいです。
回転
「回転」は始点と終点の距離で決まったサイズの円上を動きます。
※円軌道で動くだけでオブジェクト自体は回転しません。
もっと自由に加減速を調整したいときは?
以上がAviUtlにデフォルトで設定されている移動の種類となります。
中でも加減速移動は自然な動きを作るのに使いやすいですが、加減速度が1種類しかないためバリエーションが有りません。
そこでプラグインのイージングを使用すると、更に多彩な移動の種類を作ることができるようになります。

以上で”オブジェクトの移動の解説”は終了です!
お疲れさまでした。良き編集ライフを!
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