このページでは、画像をなめらかに入れ替えたり、図形を変形させることのできるモーフィングの使い方について解説します。
画像の滑らかな切り替えにはシーンチェンジの”クロスフェード”がよく用いられますが、モーフィングでは1枚目の画像から2枚目の画像になめらかに変形させることができます。
モーフィングでできること
画像の変形
モーフィングを用いることで2枚の画像をアハ体験のように切り替えることができます。
ただし2枚の画像の構図が違いすぎたりすると、綺麗に変化させるのが難しくなります。
輪郭線の変形
図形や画像の輪郭線を抽出して、1つ目の形から2つ目の形へ変形させることができます。
画像を使う場合は背景が透過処理されているものでないと、輪郭線が表示されません。
連続変形
色を変えたモーフィングする図形を複数枚かさねると、このような連続で変形する図形を作ることができます。
モーフィングの導入
モーフィングはティム氏作のスクリプトで、こちらで紹介されています。

ダウンロードは赤枠で囲ったDLをクリックすると行えます。
ダウンロードしたらスクリプトフォルダへ移してください。
関連 スクリプト導入方法
モーフィングの設定方法

図形や画像オブジェクトにアニメーション効果をつけてモーフィングを選択すると、設定ダイアログがこのようになります。
モーフィング.anmを導入すると、アニメーション効果に
- モーフィング-ポイント指定:画像を変形させる基準となる”ポイント”を設定する
- モーフィング-ポイント追加:ポイントの上限数を増やす。※複数回使用可能
- モーフィング-表示 :画像のモーフィングを表示する
- モーフィング(輪郭)-表示 :輪郭線のモーフィングを表示する
- モーフィング(輪郭)-オプション:輪郭線の設定を追加する
以上5つが追加されます。
画像の変形方法
この動画は2枚の画像にモーフィングの設定をすることで作っています。
画像の四隅に1~4、それ以降は好きな位置に5~のポイントを、耳なら耳、目なら目というように2枚の画像でポイントを対応させながら設置することできれいな変形を作ることができます。
設定


1枚目の画像にアニメーション効果「モーフィング-ポイント指定」を適用。(ポイント追加はポイント数が足りなくなったときに使用)
右下のポイント表示に✓を入れると、画像に数字付きの点が表示されます。
- ポイント数:画像上に表示する点の数を指定します。最大14個
- 画像番号:変更前の画像(画像番号1)か変更後の画像(画像番号2)を選択。
- ポイントサイズ:点の大きさを指定
- フォントサイズ:数字の大きさを指定
「設定」については基本的に使いません。

次にポイントを配置した画像オブジェクトをコピペします。
参照ファイルをクリックして2枚目(変化後)の画像を選択。

するとこのように1枚目のポイントが配置されたまま2枚目の画像に変更できます。


画像番号を2(変化後)にして、ポイントを1枚目と対応するように配置し直します。

最後に適当な図形を2つの画像の下レイヤーにおいてアニメーション効果「モーフィング-表示」を適用

右下の「ガイド」から✓を外し「変化度」を移動で0→100に設定します。
これでモーフィングの完成です。
輪郭線の変形方法
輪郭線を変形させるには図形オブジェクトか、単色かつ背景が透過されている画像を2つ用意します。

次に変化前のオブジェクトを透明度100に設定し、変化後のオブジェクトに「モーフィング(輪郭)-表示」を適用します。

モーフィング(輪郭)-表示の「設定」をクリックして、変形前画像レイヤーの数字を文字通り変形前の画像があるレイヤー番号にします。(この場合だと1)
画像2つを同じタイミングに合わせて変化度を0→100に変化させると完成です。
- サイズ:点の大きさを変更します。
- 点数:輪郭を表示する点の数を変更します。輪郭を直線にしたい場合はサイズか点数の数字を大きくしましょう。
- オフセット:点の位置をずらします。
- エフェクト取得:✓を入れておきます。(詳細は不明です。すいません…)
- 自動方向:ドットを四角形などにしたときに、ドットの向きを中心方向に向けます。
- 一時保存EXT:外部スクリプト用の設定です。今回は必要ありません。

モーフィング(輪郭)-オプションについても解説します。
図形の連続変形
これは上で紹介した画像の変形の応用になります。

単純な図形にモーフィングを適用し、色を変えたものをタイミングをずらして配置することで再現できます。

以上で”モーフィングの使い方”は終了です!
お疲れさまでした。良き編集ライフを!
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